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湯気の中で、ほどける恋

「一緒に入る?」

仕事帰りの夜。
少し疲れた顔でソファに座ると、恋人がいたずらっぽく笑った。

小柄な体に大きめのタオルを巻いて、浴室へと向かう後ろ姿。
その仕草だけで、胸がじんわりとあたたかくなる。

湯気に包まれた空間は、ふたりだけの世界。
湯船に浸かると、自然と肩が触れ合う距離になる。

「なんか、どきどきするね」

少し照れたように笑う彼女。
濡れた髪が頬にかかっていて、そっと指でよけると、くすぐったそうに目を細める。

背中に腕を回すと、すっと力を抜いて寄りかかってくる。
お湯のぬくもりと、重なる体温。

指を絡めるだけで、心まで溶けていくみたいだった。

「もっと近く、来て?」

甘える声に応えるように、そっと抱き寄せる。
額が触れ、静かに唇が重なる。

短いキス。
でも、長く残る余韻。

お湯がゆらゆらと揺れて、
ふたりの鼓動がゆっくり重なる。

何も急がない。
ただ、甘さだけを重ねていく時間。

湯気の中で、心までほどけていく――
そんな、とろあまな夜。

ちっぱー 2

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