サークルの女性先輩に誘われた夜──気づけば帰れなくなっていた話

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サークルの打ち上げは、いつも通りの賑やかさだった。笑い声とグラスの音が混ざる中、ふと視線を感じて振り返ると、そこには女性の先輩がいた。普段は面倒見がよくて、みんなから頼られている存在。けれどその日は、どこかいつもと違う雰囲気をまとっていた。

「終電、間に合う?」
何気ない一言だったはずなのに、その問いかけに少しだけ引っかかるものを感じた。時間を確認すると、確かに余裕はない。どうしようか迷っていると、先輩は軽く笑って言った。
「無理しなくていいよ。うち、近いし」

気づけば、その言葉に頷いていた。断る理由もなかったし、どこかでその誘いを待っていたのかもしれない。

部屋に入ると、外の喧騒とは別世界のような静けさが広がる。ソファに腰掛け、何気ない会話を続けるうちに、距離が少しずつ近づいていくのを感じた。視線が重なるたび、胸の奥がざわつく。

「こうやって二人で話すの、初めてだよね」
先輩の言葉に、思わず言葉を失う。確かにそうだ。サークルではいつも誰かがいて、こんな空気になることはなかった。

少しだけ沈黙が流れたあと、先輩はふっと柔らかく笑った。その表情は、今まで見たことのない大人の余裕を感じさせるものだった。

その夜、自分は何を選んだのか。はっきりとした言葉にはできない。ただ一つ言えるのは、あの瞬間から、先輩との関係は確実に変わってしまったということだった。

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